モデル校

愛知県北名古屋市立西春中学校

平成18年8月30日(水)

西春中学校で平成18年度第1回環境教育勉強会を開催


関西弁を交えて熱心に講義する山崎先生。右は生徒の力作「エネルギー環境ポップ」


休憩中、放射温度計を使って窓辺の温度測定を体験


講義に熱心に聞き入る西春中学校の教職員の皆さん

 2学期を目前に控えた8月30日(水)、西春中学校で平成18年度の第1回環境教育勉強会が開催されました。この勉強会は西春中学校の教職員の皆さんを対象にしたもので、今後の西春中学校における環境学習推進のための具体的なプログラム等について検討することを目的としたものです。
 第1回となる今回は、環境教育に取り組む神戸市立多聞東中学校教諭の山崎功先生をお招きして、「エコ改修を活用した環境学習の実践事例」というテーマでお話していただきました。多聞東中学校では、平成15年度から積極的に環境学習を実践しており、「エネルギー環境ポップ」というポスターを通じた全校生徒の意識啓発、各教科の先生方が環境についての授業を行う「ローテーション授業」、琵琶湖博物館での「テーマ別環境学習」、郊外学習で行った「選択型の環境学習」など、3年間の現場における試行錯誤を通じて得られた成果や課題について、本音を交えて教えていただきました。
 なかでも、「屋上緑化」として取り組んだサツマイモの水耕栽培の話が印象的でした。水耕栽培のシステムを導入して、学校の屋上に生命力の高いサツマイモを栽培するとともに、学校内の「フィールドワーク」の題材としてサツマイモの葉の表面温度を測るという取り組みです。数ヶ月でサツマイモの葉は屋上全体を覆うほどになり、日向のコンクリート面と屋上の温度差を測った生徒達は、測定を通じてその効果を体感したそうです。授業の成果を神戸放送局で発表し、生徒の表現力ややる気を高めるとともに、この「屋上緑化」の取り組みがNHKのニュースでも取り上げられるなど、活動内容を積極的に学外にも情報発信されているとのことでした。
 講義途中の休憩時間には、「環境測定」の授業で実際に使われた放射温度計を体験しました。床や壁、自分の皮膚、外の芝生の表面温度などを測って、温度の違いを楽しんでいる様子でした。
後半の自由討議では、多くの先生方から環境教育に前向きな感想が述べられるとともに、「テーマ別環境学習の内容」や「普通教科における授業のアイディア」、「年間を通じた総合的なカリキュラムの組み立て方」など、今後の環境教育の実践を意識した具体的な質問が数多く出されました。最後に山崎先生から「暮らしを考えることが環境学習。特別な授業は必要ない。普段の授業内容を活かして、先生それぞれのやり方で取り組んでほしい。」とアドバイスをいただいて締めくくりました。
 今回オブサーバーとして参加された環境省の廣谷さんから「このモデル事業には正解はない。モデル校の方々が試行錯誤していくことが今後につながる。子どもたちから“環境学習をやってよかった”という声を聞くことができるように頑張っていただきたい。」とコメントをいただき、本日の勉強会を終了しました。
次回の第2回勉強会は10月16日(月)、川崎市立菅生中学校の吉田崇さんをお招きして、「地域と連携したエネルギー・環境学習活動の展開」というテーマで開催する予定です。

愛知県北名古屋市立西春中学校