モデル校

愛知県北名古屋市立西春中学校

平成20年2月18日(月)

モデル事業報告会(H19.5)及びアドバイザー会議(H19.11)の報告


アドバイザーの先生方と工事中の校舎を見学


設計事務所の担当者から経過の報告


改修を終えた家庭科室で意見交換

中部地域の自治体を対象に実施した「モデル事業報告会(H19.5)」及び、モデル事業のアドバイザーの皆様に、今後の展開についてご意見を伺った「アドバイザー会議(H19.11)」の、2つの取り組みについてご報告します。(古い情報もありますが、ご容赦下さい。)


【1.地球にやさしい学校づくり・人づくり」(講演・報告会)
-環境省モデル事業 学校エコ改修・環境教育モデル事業について-を開催】

 環境省中部地方環境事務所のご後援もいただき、当研究所の会員等向け勉強会として、この後援・報告会を開催しました。
◆日  時 平成19年5月29日(火) 午後2時~午後4時30分
◆場  所 名古屋ダイヤビルディング2号館4階 241会議室
◆参加者  地域問題研究所会員、自治体等 約40名
◆プログラム
①講 演:「身近な環境空間としての学校と環境教育の可能性」
 武蔵工業大学環境情報学部教授  宿谷 昌則氏
②報  告:北名古屋市立西春中学校における取り組みについて
 北名古屋市学校教育グループ 桜井健司氏
 元愛知工業大学教授     曽田忠宏氏:コメント
③その他:環境省モデル事業 19年度モデル校募集について
 環境省中部地方環境事務所

 環境省モデル事業をご指導なさってこられた宿谷 昌則先生からは、モデル事業の意義を含めて、次のようなお話をいただきました。
 『かつては、学校でも家庭科において、衣食住の「住」については、ほとんど教わる機会がなかった。このため、大人になって、「家をつくろう」という時に、乏しい選択をすることになる。このためできることから一歩ずつ変えていくことが必要である。1日24時間のうち、80~90%は建物の中で生活しており、この環境をどうしていくのかということは大きな課題である。
 熱は、放射、対流、伝導、蒸発という現象があり、室内環境の調整では、伝導については断熱材の活用、対流については扇風機、天窓などを活用している。
室内では、気温が32度、天井は30度では暑いとは言えないが、夏の昼間に熱を溜め込んで、夜放射すると熱帯夜になる。建物について手当てを何もしないと、うんと室内の温度を下げなければならない。
 学校で緑のカーテンを付けた足立区の中島根小学校では、5度ぐらい室内温度を下げる効果がある。さらに給食で緑のカーテンに用いたトマト、キュウリを収穫すると、子供達が食べで残飯もなくなる効果がある。緑のカーテンは、子供達が育つのを見て、光合成を学ぶ目の前の題材になる。
 身近な環境のふるまいを学び、環境を手入れして、都市地域へと広げていく。先生方、子供、地域が参加することが必要である。作る側と住まい手の視点も生まれる。緑により、家族や隣近所との対話が増え、身近な環境に対する目が養われ、人と人とのコミュニケーションにプラスになる。
エネルギーを効率的に利用するためには、一つはパッシブ型で、器のことをきちんと対策すること、一つはパッシブを活かすアクティブを加える対策をすることが考えられる。』

【2.アドバイザー意見交換会を開催】

 西春中学校のアドバイザーである、曽田忠宏先生、寺本潔先生、宇野勇治先生、中学の先生方、東畑建築設計が集まり、意見交換会を開催しました(サポート本部の廣谷さんにもおこしいただきました)。
 8月から始った改修工事の進捗状況について、東畑建築設計の高木さんから現場を回りながら説明を受けました。その後、既に改修が進んだ特別教室(家庭科室)において、環境教育の進め方について意見交換を行いました。
中学における19年度の環境教育における指導計画と、19年度・20年度のJRC(青少年赤十字)からの研究委嘱を活用して、「よりよい環境づくりに主体的に行動できる生徒の育成」をテーマとした研究を進めていく内容について報告をいただきました。
 中学では、有志の「環境実行委員」と1年生・2年生の総合的学習時間において、次の「西春中学校6つの物語」:①銀杏樹の蘇生、②エコ路地づくり、③耕しの庭、④壁面緑化・屋上緑化、⑤緑縁・水と緑の昇降口、⑥環境学習センター について学習内容を定めて、一部開始していることを報告いただきました。
 今後、改めて、改修過程について生徒をはじめ地域にも説明したり情報発信したりする工夫、環境学習センターの運営についてPTAや地域に関心を持っていただく工夫が必要なこと、事務局・設計・工事事業者の連携をうまくつくり、学校教育にも必要な支援を行うことなどの方向やアイデアを話し合いました。

愛知県北名古屋市立西春中学校