モデル校

北海道寿都郡黒松内町立黒松内中学校

平成17年11月30日(水)

第2回黒松内中学校・エコ改修検討会開催


町民センターロビーでの実験


講座「学校のエネルギー実態」


公開講座「自然・環境・建築」

 第2回エコ改修検討会は、会場を町民センターに移し開催されました。第2回は、中学校球技大会が行われていることから、技術者を対象とする第1部と、学校の先生方に加え、地域の方々、その他一般参加を対象とする公開講座の構成としています。

 第1部は、実験講座を行うことから午後2時スタートと時間を繰り上げ開催されました。朝までの荒れた天候の中、参加者の欠席が懸念さましたが、予定時間が近づくにつれほぼ予定の皆様が集まり、50名を越える参加で始まりました。
 最初は、札幌市立高等専門学校・斉藤雅也先生の誘導に従い、1組5~6人、9組で行う「温熱環境の箱実験」です。会場は、町民センター入口ロビーとし、多目的スペース的な活用の実践と町民へのイベント公開をねらいとしています。
 実験は、全体を「断熱」「蓄熱」「遮蔽」の3つの班に分け3組ごとの異なるテーマで始まりました。参加者相互の自己紹介や会話も、2分刻みの測定間隔がリズムを作り、「仕事の時より真剣」という言葉も聞こえるほど、40分間の測定は一気に進んだようです。
 実測後は、代表グループの実験結果発表です。比較的良好な結果となったデータを基に、予測と実測結果を交えた検討となり、蓄熱、断熱、遮熱効果について改めて見直すことが出来た学習となりました。

 次に会場をホールに移し、実験を踏まえた斉藤先生の「太陽と蓄熱」についてのレクチャーを頂き、それら「断熱」「蓄熱」「遮蔽」の組み合わせが非常に重要である事や、通風や換気の重要性、「温房」「涼房」等について学びました。
 
 続いて鈴木先生の進行で「学校のエネルギー実態」というテーマに従い、エネルギー消費をめぐる様々な状況、黒松内中学校の運用エネルギーについて、又平面形状の違いによる熱損失量の違い等についてレクチャーを受けました。途中同研究所の北谷先生による中標津中学校での改修実践例を挟みながら、設計者の意図をきちんと理解しながら建築を運用することの大切さについても学びました。

 5時半からは神戸芸術工科大学から小玉先生をお招きし「自然・環境・建築」というテーマで講演をいただきました。ここからは校長先生を筆頭に先生方父兄の方々も参加され、一気に盛り上がりました。 エコスクールの実践は「環境に関心を持とう・住むことに関心を持とう」から始まり、人間が環境に与える影響をきちんと理解しておく必要があること、また一言で「省エネ」といっても「閉じた系で考える、一定の快適性」と「開いた系で考える、変化のある快適性」とがあること等を学びました。
 そして、「子ども達が、室内の快適さの追求が外の環境を汚染することを学ぶこと」や「どのような住居に住みたいか・どの様な街に住みたいか・我々は明日どこに住むかについて、子ども達が考えること、考える場をつくること」が大切であり、課題は「環境の仕組みを学ぶ・地域の特性を知る」事であることを学びました。

 最後には、第4回検討会に向けた「私の考えたエコ改修(個人宿題)」が出されました。開始からの参加者にとっては5時間を超える講座でしたが、熱心にお聞き頂きました。

第3回エコ改修検討会は12月8日、第1回環境教育検討会は12月9日の開催予定です。

 ■講師(敬称略・登場順)
 ・斉藤雅也:札幌市立高等専門学校講師
 ・鈴木大隆:道立北方建築総合研究所科長
 ・北谷幸恵:道立北方建築総合研究所
 ・小玉祐一郎:神戸芸術工科大学教授

 

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