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記録的な大雪です。道央、日本海側に位置する黒松内町においても、役場幹部職員は町内のお年寄りの家の雪下ろし、除雪作業に土曜休日出動です。
そのような中、黒松内中学校エコ改修事業特別講座・シンポジウムは、しばらくぶりに青空の覗く落ち着いた天候の中、予定時刻に、総勢80名を超える参加者を迎え開催されました。
特別講座・シンポジウムは、4回のエコ改修検討会、第1回の環境教育検討会の開催を踏まえ、次回最終回・ワークショップとなる第5回エコ改修検討会、具体的なプログラム検討に進む環境教育検討会、さらに改修設計に向けたマスタープランの検討、プロポーザルの開催へと、今後の具体化に向けた総括的な議論の舞台として設定されています。また、町内世帯への開催広告により、広く町民にお集まり頂き当該事業を改めて周知頂く事をねらいとする催しとなっています。
環境教育検討会座長・辻井先生、エコ改修検討会座長・小林先生を迎え、総括的な視点を踏まえた両先生からの2つの特別講座と、若見教育長、桝井校長先生に加わって頂いた4氏によるシンポジウムの構成です。
開催にあたっては、最初に若見教育長から開会の挨拶をいただき、引き続き運営事務局からエコ改修事業の全体の流れ・特別講座の位置づけの説明を行い、スタートしました。
講座の最初は、辻井先生の「ブナ北限の里づくりと学校づくり」です。
初めに、エコスクールの多様な有り様を紹介され、<エコスクールとは、幅広く考えることが大事>なことの問題提起。2つに、その上で<その土地の条件に合わせることが大事>とのとらえ方として、動かない(実はゆっくりと動く)植物が教えてくれる気候、そして気象、土壌。(「今回環境省モデル10校も異なる10の気候にある」モデルとみることが出来る。)3つに、世界の中の黒松内の位置、特性。世界のブナ帯。南半球にはブナが存在しない(南極ブナがある)。そして、日本のブナ。本州以南ではブナは身近な存在となっていない。最後に、地域の特性を知った<ブナ帯に位置するエコスクールとして考えるべき>との提案を頂きました。
ブナの里づくりにも以前から関わってこられた辻井先生ならではの、ブナ(植物)からみた黒松内、地球の中の黒松内の位置、植物が教えてくれる気候特性・時間の流れなどを生かす。そのことを子供達にどのように伝え、地域でどう生かすか、<ブナ帯らしい黒松内中学校>からエコスクールを考える視点を学びました。
引き続き、小林先生の「まちづくりと学校づくり」をテーマとした、<幸せになるために働ける“まち”へのマネージメント>講座です。
地域は見える目的づくりと秘められる可能性があることとして、フランスのアグリツーリズムを事例として「“地域の素顔”をありのまま見せる」魅力についての提起です。変えることの必要があることを前提として、これからの100年を見据えた地域づくりの戦略の必要性、エコ改修をそのきっかけとする事の重要性を指摘されました。その延長上にある、黒松内町が位置する「森の文化圏の再生(森をつくる文化)」を提案頂きました。
エコ改修をきっかけに「地域を支える地域づくり」を目指す、そのための、<戦略>としての地域力、社会力の大事さ。その創出。そのために行動する百姓プランナー(決して専門家でなくても良い)。<展開>としての「エコ・コミュニティ・カレッジ(地域社会支援システム)」の提案。そして、今後の検討に向けた論点について学びました。
休憩の後、シンポジウムの開催です。
小林先生の進行のもと、若見教育長から本事業に込めた黒松内町の基本スタンス、桝井校長先生からエコ改修事業への思い・学校の夢を皮切りに進行しました。環境教育の可能性、エコスクールのイメージ、まちづくり主体としての環境自治体の枠組み、最後には子供達に託す<未来に向けた目標>と広がりある議論となりました。
シンポジウム終了にあたっては、エコ改修検討会チーフアドバイザーである小篠先生に「第5回」エコ改修検討会WSに向けて」として、特別講座・シンポジウムのまとめ(*)を頂きました。
特別講座・シンポジウムにおいては、第5回エコ改修検討会ワークショップや今後の具体的な検討において、専門家に限らず、先生方、PTAの方々、地域の方々が大いに発言出来る舞台が数多く用意されました。各人各様の積極的な参加を期待しつつ、閉会と致しました。
次回検討会の予定は第5回エコ改修検討会:1月19日(木)です。
【ご登場の皆様】(敬称略・登場順)
■講師・アドバイザー
・辻井達一 :(財)北海道環境財団理事長
・小林英嗣 :北海道大学大学院教授
・小篠隆生 :北海道大学大学院助手
■教育委員会、黒松内中学校
・若見雅明 :黒松内町教育委員会教育長
・桝井 孝 :黒松内中学校校長
(*)黒松内中学校エコ改修事業ホームページ
(http://www.aku.co.jp/eco/eco.html)に掲載
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