モデル校

長野県下伊那郡高森町立高森南小学校

平成21年1月26日(月)

「開けたら閉めるエコ宣言」


扉に張られた合い言葉


一ヶ月の燃料使用量


扉を閉める子ども達

 高森南小学校のエコ改修工事の主は外断熱で熱を外に逃がさない構造に生まれ変わったことでした。信州の寒い冬。改修工事前は、寒さを我慢しながら授業をすることもできず、一日中暖房を炊いている毎日。暖房を炊かねば外も校内も変わらない寒さでした。しかしそれが今は、まだ児童の登校前の学校に入ってくると、東から入る朝日で暖められた暖気が、学校を覆ってくれていることが分かります。外断熱の効果を実感するところです。
 しかし、このすばらしい構造を生かすも殺すも使う人たちの心がけ次第です。12月には、児童の登校が始まる時間からどんどん暖気が逃げていってしまうことを感じていました。次々に登校する子ども達。開けっ放しになる昇降口や渡り廊下の通路。どんどん学校が寒くなってしまいました。それは教室の中も同じです。暖房を使うと外断熱の効果ですぐに温かくなり、暖房を止めることができるのですが、授業が終わると、戸を開けっ放しにして廊下に出てしまう子ども達も多くいました。つまり、構造としては暖気を逃がさなくなっても、使い方で暖気を逃がしてしまっていたのです。
 そこで、考えられたのが「開けたら閉めるエコ宣言」の合い言葉です。誰よりも暖気が逃げていく変化を感じていた教頭が考え、様々な扉にその合い言葉を張っていきました。そのことが職員朝会で連絡され、全職員が同じ意識のもと子ども達に呼びかけていきました。すると・・・・
 すぐに効果は表れました。開けっ放しの扉を見ると、子ども達がその合い言葉を言いながら戸を閉めてくれるようになったのです。開けっ放しにする児童も少なくなりました。また、家庭に帰ってもその言葉を覚えていて、何気なく子どもが口にしていたと保護者の方からもお話がありました。
 また、職員室前には、その月に使われた灯油や電気、水道料が張り出されています。灯油の値段は牛乳パックと共に、「これだけで○○円です」と張り出しています。そうして何気なく使ってしまう資源・燃料の量やその値段も意識していくことでエコにつながる行動も広がっています。
 エコ改修の結果、昨年度のCO2削減量は約21%だったと推定されています。また、断熱性能の向上により、さらに快適な学習空間が実現されました。このすばらしい校舎を使う私たちの心も、ますます育てていかなければなりません。

長野県下伊那郡高森町立高森南小学校