モデル校

兵庫県神戸市立多聞東中学校

平成20年3月19日(水)

第8回環境教育研究会(最終回)開催


研究会の様子(1)


研究会の様子(2)

昨年5月29日に第7回環境教育研究会(本会)以来、4回目の本会を開催致しました。3年間に亘った一連の教育研究会もこれで最終回となりました。

今回は、エコ改修工事が完了した多聞東中学校の工事見学会を行った後、委員会参加者で議論しました。

最初に座長の山田先生(兵庫教育大学名誉教授)から、"校舎が完成したが、これからが本当の環境教育の始まりである"との認識が示されました。

次に、多聞東中学校から平成19年度における環境教育の取り組みの実績及び平成20年度以降の活動予定について報告がありました。この1年間、1年生は環境林で採れた葉を使った標本づくり、梅干しと梅ジュースつくり、地域との交流、里山のジオラマ作りをしました。2年生は腐葉土作り、野菜作り、米作り、壁面緑化に使う植物の研究をしました。3年生は建物の耐震構造についての研究をしました。

20年度以降は、1年生は食育的な学習、2年生はデータに基づいた学習、3年生は箱実験を入り口にして、温度測定、水害についての学習を計画されているとのことでした。
学校の教育プログラム以外にも、建築研究会に参加した設計事務所の方々やシルバーカレッジの方々の積極的な参加を期待しているとのことでした。また、隣接する舞子高校の文化祭への参加も計画しているとのことでした。いっぽうで、環境教育に関する教員自体の質も高めてゆくことも重要であるとのことでした。

WG部会座長の津田先生(神戸大学大学院准教授)から、平成20年度以降環境教育を継続的に行ってゆくために、役所や地元がどう係わってゆくのかについて質問がありました。
これに対して神戸市は、建物の維持補修に関しては今後も支援するが、環境教育については基本的に予算が付かないので地元の企業基金を受けるべく申請しており、また、NPOや市民団体に人的支援をお願いしているとのことでした。
地域代表、保護者代表の委員からも積極的に参加してゆきたいとの意欲的な意見が聞かれました。

その他、企業が専門家を派遣するシステム、ゲストティ-チャー制度、企業の財団を利用する方法についても議論がありました。また、近隣の大学や農業高校等との連携の可能性についても議論がありました。

宮崎委員(関西大学専任講師)から、多聞東中学校での取り組みを今後全市に広げるビジョンはあるのか、という問いに対して、神戸市は、KEMS(Kobe Environmental Management System)を通じて企業の参加を求めてゆくことや、他の中学校へひろめてゆくことを考えている旨の議論がありました。

最後に山田座長から、関係者に対して"今日は終わりではなく始まりだ"という意識を持っていただきたい、という強い要望が出されて閉会となりました。

(編集後記)
多聞東中学校における3年間に亘る環境教育の試みが今後継続され、更に他学校や地域を巻き込んだ活動となり、ひいては地球温暖化防止の一助となることを期待してやみません。

兵庫県神戸市立多聞東中学校