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平成18年6月 6日(火)
![]() 多治見中学校校内 ![]() 講義:「中学校の計画」 ![]() 講義:「多治見中学校の建築計画」 |
第5回環境建築研究会が開催されました。今回はエコ建築の実例を見学するということで、岐阜県多治見市立多治見中学校を訪問いたしました。参加者は80名でした。 多治見中学校に到着後、40分程度校内を自由見学しました.緑や水のある風景が校舎内外の随所にあり、またウッドデッキを中庭や校舎の屋上に配するなど、自然素材をふんだんに取り入れた造りが心地よい親しみのある空間を生み出していました. 校内見学終了後、武道場にて講義が行われました。座長である小玉先生(神戸芸術工科大学教授)よりご挨拶を頂いたあと、講師の長澤先生(東洋大学教授)に「中学校の計画」と題して講義をいただきました。施設・環境の持つ力は大きい(建築は発想や活動に制約を与える力を持つ)ので,学校施設を建てる前に教育理念や教育空間づくりの目標を示し課題について生徒・先生・地域の人皆が参加して十分議論することが重要であるということでした.そして議論により得られた学校の理念を具体的な空間として建築に置き換えていくのが建築からみた学校計画であるとのことでした.また、施設が出来上がった後も、学校に対する思いを継承していくことが課題であるとも述べられました.最後に,教育理念・教育空間づくりの目的を達成するために工夫の凝らされた実際の教室の例をスライドでいくつか紹介して頂きました. 次に、多治見中学校を設計した講師の町山先生(象設計集団代表)から、多治見中学校設計におけるコンセプトについて講義を頂きました.教育の場としての学校,生徒が暮らす場所としての学校,地域の施設としての学校という3つの視点から見て必要とされるものを考えたということでした.設計時に具体的に工夫したことは,照明が少なくて済むよう2面採光が出来る校舎の配置にする,外廊下や中庭など内部空間・半外部空間・外部空間を連続的につないで複数の動線を確保し監視の緊張感を和らげる,などここでは書ききれない程たくさんのことを挙げられました.小中学生時代は人の一生のうち感性が豊かな大事な時期であり,この時期を過ごす学校施設は人の人生に大きな影響を与える場であることから,建物自体が「環境に優しい,地球に優しい」のと同時に,暑さ,寒さなど自然を感じ,環境に優しいことを生徒達をはじめ皆が楽しむことが大事であるとも述べられました. 最後に、多治見中学校の安藤先生に、多治見中学校の使用感、課題などについてお話を頂きました。校舎が自然を取り入れた開放的な建物であるために季節・天候などの影響を受けやすいこと(雨や雪の日は歩くスペースが限られるなど)、また自然素材を多く使っているためメンテナンスが大変であることを挙げられていらっしゃいましたが、生徒達・先生達自身で学校の建物に手を入れることによって建物が一層栄え,またメンテナンスが必要であるという不便さを感じたり手間をかけたりする過程で季節感を感じることが出来ることが良い点だということでした.なお,バッテリータイプと呼ばれる形の多目的に使用できるクラスルームの使い方については,使う側がまだスペースを有効に生かし切っていないという課題も述べられました. 第6回環境建築研究会は6月27日(火)を予定しています。 |
