モデル校

福井県坂井市鳴鹿小学校

平成19年8月20日(月)

第3回目:環境教育検討会レポート


カラダで感じる体験型エネルギー講座


井上光治氏


教室にて鳴鹿小学校の省エネ方法考察

 今回の環境教育検討会テーマは「省エネルギー」。
 参加者は、鳴鹿小学校の先生方、見学者(愛育会・まほろば評議員・老人会等地域の方々及びエコ改修検討会参加者)、報道関係者、坂井市、事務局あわせて総勢27人。

 講義は、事務局で実施した他、講師として井上光治氏(省エネルギーセンター技術員)をお招きし、開催しました。

今回のメイン内容は、

1) 講義「カラダで感じる体験型エネルギー講座」
2) 講義「省エネルギーの基礎知識と進め方について」
3) 講義「鳴鹿小学校の具体的な省エネ方法考察」
4) 講義「今後の鳴鹿小学校の取り組みの可能性」

でした。


1)講義「カラダで感じる体験型エネルギー講座」

 事務局で実施したエネルギー講座です。
 今の地球温暖化に対しての考察とエネルギー教育の進め方について話をさせていただいた後、様々な発電方法の模型実験を行い、自転車発電機を使っての発電実験を行いました。
 子供達はデンキについてや地球温暖化、省エネルギーの大切さについて知っていますが、眼にみえないエネルギー(デンキ)を体感することがなかなかできません。体感することができれば、より地球環境問題について真剣に考えるようになるというコンセプトのワークショップで、自転車発電機を使ってデンキをつくることを体感してもらおうというものです。
 風力・水力・火力・原子力発電は、どの力でタービンを回すかは違うのですが、タービンを回して発電する方法は同じです。実際に小型実験機を持ち込み、風力・水力・火力発電のしくみを知ってもらいます。自転車発電機も同様です。人間の足の力でタービン(オルタネーター)をまわし発電します。
 また、よく使用される家電製品を用意し、自転車発電機でつくことができる家電製品がどれだけあるかクイズ形式で問答した後、実際に自転車をこいで発電し、家電製品が使えたか使えなかったか答え合わせをしました。大きなデンキを必要とするものと、小さなデンキですむものの違いを自分達の脚力で体感してもらった後、夜の8時台に使われていると予測できる家電製品がいったいどのくらいの大きさのデンキを必要とするのか、100W=1人の自転車発電機の単位に置き換えて計算しました。合計すると、一般の4人家族が夜の8時台に使うデンキの量は、30人分の自転車発電機に相当することが分かりました。


2)講義「省エネルギーの基礎知識と進め方について」

 元北陸電力の省エネルギーコンサルタントを務められ、現在は(財)省エネルギーセンターの技術員をされている井上光治氏に講義をお願いしました。北陸で省エネルギー専門家の第一人者の方です。

 先生方に省エネルギーの基礎知識をという事で、現在のエネルギーの現状(世界のエネルギーの需要動向や日本のエネルギーの消費動向)についての話からスタートしました。
 具体的かつ専門的な内容で、エネルギーについて、みっちり勉強しました。家庭でエアコンを使用する際は、
 超省エネタイプ→リビングルームなど使用頻度の高い所に
 省エネタイプ→子供部屋などに
 普通タイプ→客間などに
設置するとコストパフォーマンスと省エネルギー度のバランスがとれることや、学校などの大きな設備を必要とする建物は、年間を通して運転時間や停止時間を標準化することが費用的にも使用電力量的にも省エネ効果があがる事などを教えていただきました。
照明器具に関しては、思い切って新しい照明器具を導入した方が(特に蛍光灯)、消費電力が減るので電気料を抑えることができるが、設備投資とのバランスを考える必要があること、照明器具に限らず空調機器類もそれらの持っている最大値を最大限使用するのではなく、余裕をもって使用する事が省エネルギーにつながること等も教えていただきました。また、特に空調関係は定期的に掃除をするだけで省エネ度に変化があらわれるそうです。


3) 講義「鳴鹿小学校の具体的な省エネ方法考察」

体育館から1年生の教室に移り、引き続き井上氏の講義により、具体的に子供達とできる省エネ方法について考えました。天井の照明の電気系統を分けて暗い部分にだけ照明をつけることができるようにすること、照明のスイッチの部分にベランダ側・廊下側等教室の見取り図を貼ると子供達でもわかりやすいこと、水の省エネルギー(節水)については、子供達にとって水はとても大切なモノなのでむやみに節水するなと言わない方がよい、元を締めて量を調整したり、節水コマを使用するなどして調整するのがいいこと等のアドバイスをいただきました。


4) 講義「今後の鳴鹿小学校の取り組みの可能性」

 再び事務局による講義に戻り、今後の鳴鹿小学校の省エネの取り組みの可能性というテーマで、(株)マルツ電波環境部の滝沢様に協力をお願いし、今、実際にどのような省エネグッズがあるのか、省エネ電球や省エネタップ、トイレの節水コマ等の実機を持ってきていただき、話をしてもらいました。
その後、50/50プロジェクトの紹介(省エネした分の半分を学校に還元し、学校はその分を、新たな環境・省エネにつながる教材や設備に使用する)、カーボンオフセットの紹介をしました。
 最後に、鳴鹿小学校の先生方からの要望であった「環境と健康」について調べられた所まで発表しました。今後引きつづき、健康である事は環境にも結果的にいい(優しい)ということが裏付けられる資料を調べていきたいと思います。

■第3回目:プログラムスケジュール

   日:2007年8月20日(月)晴れ
   時:13:30〜16:00
   会場:鳴鹿小学校体育館
   司会進行:事務局(有)PTP 福嶋輝彦

【テーマ:省エネルギー】
● 講義「からだで感じる体験型エネルギー講座」  講師:福嶋輝彦(PTP)
・ 地球温暖化に対しての考察とエネルギー教育の進め方
・ 様々な発電方法の模型実験
・ 自転車発電機を使っての発電実験

●講義「省エネルギーの基礎知識と進め方について」
講師:井上光治氏((財)省エネルギーセンター技術員)

●講義「鳴鹿小学校の具体的な省エネ方法考察」 電気/水/灯油
講師:井上光治氏(省エネルギーセンター技術員)

●講義「今後の鳴鹿小学校の取組みの可能性」  講師:福嶋輝彦(PTP)
・省エネグッズ((株)マルツ電波)
・50/50プロジェクトの推進
・カーボンオフセット
・省エネと健康

*環境教育検討会、第4回目は10月15日に、住まいの快適さについてをテーマに鳴鹿小学校で行う予定です。

福井県坂井市鳴鹿小学校