モデル校

福井県坂井市鳴鹿小学校

平成20年7月 7日(月)

鳴鹿エコロジー作戦〜夏の教室を快適にしよう〜(6年生)


真っ赤な緑のカーテンだったら…?


アルコールで蒸散効果実験


授業リフレクションの様子

 7月7日、アドバイザーの石井恭子先生をお招きし、今年度1回目の鳴鹿小学校授業研究会が開催されました。研究授業は、6年生で、単元は総合の「鳴鹿エコロジー作戦〜夏の教室を快適にしよう〜」でした。事務局もひっそりと見学させていただきました。

●研究授業
 今の教室の温度(31度)湿度(55%)をこども達で確認した後、6年生担任の宮川先生より「今日は七夕の日。北海道洞爺湖サミットの日。そしてクールアースデーの日。特別な日に特別なことを学びましょう。」というお声かけの元、授業がスタートしました。
 昨年度の冬からはじまった灯油ストーブの灯油使用量調査、快適な温かさ探し、教室を暖かくする工夫を経て、夏を快適に過ごすには?というテーマの元、こども達が緑のカーテンで得られそうな効果を中心に5つのグループで実験発表を行い、皆で共有しました。

○色や音で涼しさはどう変わるかな
 緑のカーテンがもし真っ赤だったらどう感じるかを写真で、黒板が真っ赤だったらどうだろうかと実際に黒板に赤い紙を貼り、体験させてくれました。
また、風鈴の音、セミの音はどちらが涼しく感じるかという実験もしました。
⇒色や音で暑苦しく感じたり、涼しく感じたりすることがわかりました。

○日光をどのくらい遮断してくれるのだろう
 電球を太陽に見立て、その前に植物・カーテン・すだれ・何もない状態をつくりだし、実際に手をかざして、どれが日光をさえぎって涼しく感じるか実験を行いました。
⇒一番すずしく感じたのは植物、暑かったのは何もない状態で電球を直接受けた場合でした。また、緑のカーテンでは、照度が一定であることも事前実験の結果から教えてもらいました。

○風通しをよくするにはどうしたらいいだろう
 扇風機をつかって、その前に植物・カーテン・すだれ・何もない状態で風を送り、どれが涼しいかを実験し、こども達全員が体験することができました。
⇒植物・何もない状態が風をよく通し、カーテンやすだれはあまり風を通さないことがわかりました。また、植物をおいた方は、涼しい風吹く感じがするという気づきが出てきました。

○蒸散の効果について実験しよう
 エタノールで腕を拭いたあと、その部分がどう感じるかを実験しました。とても涼しく感じると共に、エタノール+扇風機でよりひんやりと涼しくなることが分かりました。
 次に、教室内を水で霧吹きをし、どのくらい教室の温度が涼しくなるかの実験、金属板+エタノールで、金属板の表面がどのくらいさがるかの実験を行い、蒸散の効果について教えてもらいました。

○植物によって緑のカーテンの効果がちがうのかな
 電球に葉っぱをあてて、へちま・ゴーヤ・朝顔の中でどの葉っぱがいちばん光を通すのか実験しました。ゴーヤの葉っぱが一番分厚くて、光を通さないことがわかりました。また、6/17に苗付けをしてから、今日までで、上記のどの植物の生長が早いのかについても教えてもらいました。
 ゴーヤ...13cm→28cm
 ヘチマ...4cm→30cm
 リュウキュウアサガオ...21cm→59cm

 最後に、わかったこと、効果があったことなどを黄色い付箋に、これおかしいぞ!という疑問があったら赤い付箋に書き記し、発表資料に貼り付けてそれについて意見を出し合いました。この結果を次ぎの学習につなげていくとの事です。

 
 そして午後からは、先生方と石井先生とで授業研究会が行われました。(宮川先生からのコメント、グループにわかれての授業リフレクション、研究協議、石井先生からのアドバイス、校長先生からのアドバイス。)授業リフレクションでは、導入はどうだったか、グループ発表はどうだったか、資料の提示方法は?スペースづくりは?つぶやきから発展までどのようにつなげていったのかなど熱心なディスカッションが行われました。


 参加させていただいて、特に感動したことは、この授業はゲストティーチャーを招いた授業ではないということです。こども達が快適な涼しさについて意見を出し合い、その中から、自分たちでテーマ・方法を考えて進め、今日の実験発表となったとの事です。宮川先生が上手にこども達をサポートなさったのだと思います。本当に素晴らしい授業と研究会を見学させていただくことができました。どうもありがとうございました。

福井県坂井市鳴鹿小学校