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検討会もいよいよ後半に入り、これまでは学校や教育空間についての検討会でしたが、いよいよ、エコの本題でもあります環境建築について学習しました。
場所は、中学校の中でも室内環境の最も悪い地下技術室で行いました。これはエコ改修を検討していくに向けて、参加者に学校という空間の中で環境学習をしていいただき、生徒と同じ目線で、エコに向けたアイデアを考えていただくのが狙いです。
建築とエネルギーの関わりという具体的なテーマの検討会では30名の事業者の方が参加されました。検討会前半でおこなう環境工学の実験に、座長始め講師の先生や三方中学校の先生にも一緒に加わっていただき、事務局を含め総勢50名を超える参加者での検討会となりました。
1)開始挨拶、本日の内容説明
・事務局よりスケジュール説明
・講師紹介
2)講義、ワークショップ
・宇野先生による講義・ワークショップ「環境工学の基礎を学ぶ」
冒頭、宇野先生から熱の伝わり方についてショートレクチャーがありました。その後熱の伝わり方やエコ対策の効果を、学校に見立てた模型を使い、グループごとに違ったテーマで行いました。
【Aグループ】:屋根のつくりのちがい(a基準試験体:何もなし b試験体①:屋上緑化(濡れガーゼ) c試験体②:屋根断熱)
AグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/551KB]
【Bグループ】:通風状態のちがい(a基準試験体:通風なし b試験体①:小さい窓 c試験体②:大きい窓)
BグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/576KB]
【Cグループ】:断熱・蓄熱の効果(a基準試験体:何もなし b試験体①:断熱材 c試験体②:断熱材+蓄熱材)
CグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/560KB]
【Dグループ】:日射遮へいのちがい(a基準試験体:FIX(密閉)窓 b試験体①:FIX窓にカーテン(室内での日射遮へい) c試験体②:FIX窓 すだれ(屋外での日射遮へい))
DグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/594KB]
【Eグループ】:外壁のつくりのちがい(a基準試験体:何もなし b試験体①:壁面緑化(濡れ麻紐)c試験体②:アルミ貼)
EグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/623KB]
【Fグループ】:外壁の色(材質)のちがい(a基準試験体:白色 b試験体①:黒色 c試験体②:アルミ貼)
FグループWSの様子
⇒[WSの記録/PDF/584KB]
実験は太陽に見立てた電球(100w)を15分間点灯させ、模型の室内温度と表面温度の変化を測定するという単純な実験でしたが、エコ改修に向けて空調機器に依存をしなくても、快適な空間を作り出せることを認識する意義深い実験でした。
・環境調査(夏季)の結果報告
改修前の学校環境の把握を目的として、事務局(㈱サンワコン)で行った夏季の環境調査結果を報告しました。調査項目は①電力使用量(平成19年9月19日~30日測定)②月別の電気・ガス・灯油・水道使用量実績(平成17・18年度)③温湿度(平成19年9月3日~12日測定)④サーモカメラによる熱画像(平成19年9月12日撮影)⑤照度(平成19年8月23日(晴)/平成19年10月19日(雨)測定)⑤風向・風速(平成19年9月3日~12日観測)でした。なお、冬季の環境調査は平成20年1月末~2月初め頃に行う予定です。
・吉田先生による講義「省エネルギー建築における環境調整手法」
まず、検討会の最終目的であるエコ改修の建築設計に求められる視点から始まり、プランニングやシステムの設計・管理手法について教えていただきました。「環境を快適にする場合、すぐに「植栽」という言葉が出てくるが、植栽ひとつにしても様々な要因が関係して快適さをつくりだしているのであり、それらの総合バランスがそろわないと快適さをつくりだすことはできない。」といった言葉にも表れているように、建築の影響範囲(空間スケール)への配慮が必要であるという主張は、建築が個体ではなく空間をつくりだすものであることを再認識するものでした。
次に、快適さを一定の基準で数値化した“PAL”と“CEC”を使って、前段のワークショップで実験した日射の影響について、壁面の色による日射吸収率の違いや庇の効果などを具体的な数値で示して活用方法を説明していただきました。
また風の道に関するお話では、横方向の通風だけでなく、上下方向の空気の動きで熱を上空に逃がすという、視点でお話があり、風の道を三次元で表現したアニメーションでシミュレーションした事例は興味深いものでした。
3)ふりかえり(ワークショップ)
本日のワークショップや講義を踏まえ、熱環境のことと、最終回に各グループが発表するエコ改修グループ案について、話し合っていただきました。
その中で、教頭先生からグループ全体に対して「この地域は地域のみんなが学校に関わりがあり、愛着をもってくれている。お年寄りが草取りに駆けつけてくれるような土地柄であり、もったいないという精神が息づいている。そんな地域性を大事にした改修をしてほしい」といったお話もありました。
4)改修案の事前検討についてのお願い
最終検討会でのグループ案作成に向けて、各自の改修案を提出していただきます。その書式として今回、各階平面図、断面図(A3版4枚)を配布しました。事前検討案は第5回検討会での講義も踏まえて作成・提出していただく予定です。各自の案は成果を共有することでより良いグループ案を作成いただくことを目的としています。
■第4回検討会タイムスケジュール
2007年10月31日(水)天候:晴れ
12:00 三方中学校にて受付開始
希望者は校内見学
13:00~三方中学校技術室にて検討会開始
本日のスケジュールについて説明【事務局】
13:20~講義・ワークショップ
「環境工学の基礎を学ぶ」
講師:愛知産業大学造形学部建築学科 宇野 勇治 専任講師
【A~Fの6グループ】
15:15~環境調査(夏季)の結果報告
【事務局:㈱サンワコン】
15:25~休 憩
15:35~講義「省エネルギー建築における環境調整手法」
講師:福井大学工学部 建築建設工学科 吉田 伸治 准教授
16:30~ふりかえり(ワークショップ)
【A~Fの6グループ】
17:00 改修案の事前検討についてのお願い
第5回検討会についてのお知らせ
17:15 閉会
■第5回検討会は、エコ改修検討会として行います。
日時:平成19年11月30日(金) 13:00~
場所:三方公民館
スケジュール:
1.講義「学校校舎の耐震性能評価と耐震改修」
【小林 克己 氏】
2.講義「エコ建築について学ぶ」
【酒井 良雄 氏】
3.講義「バイオマスエネルギー導入計画と事例紹介」
【谷渕 庸次 氏】
4.第5回検討会のふりかえり
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