モデル校

福井県若狭町三方中学校

平成20年3月10日(月)

環境学習【実践編 vol.2】


1年生全員参加での市川先生の講義


ゴミか、ゴミでないか?いろんな意見が飛び出します


何気なく出している「ゴミ」について、楽しくも深く考えました

環境教育検討会で講師をしていただきました滋賀大学の市川先生に、再度お越しいただきまして、三方中学校の1年生を対象に環境学習会を開催しました。
5時間目に1年生全員が和室に集合し、先生方や事務局、テレビ局の方が加わり総勢100名を超える参加での開催となりました。
1)開会、紹介
・1年生の学年主任、千田先生より、市川先生の紹介
2)講義、ワークショップ
・前段、環境問題についてのお話がありました。
 "環境問題"といってもいろいろあるが、大きく2つに分けることができます。地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、森林(熱帯林)の減少、野生生物の種の減少、などといった、ある一定の地域だけでなく地球全体に影響のあるものが"地球環境問題"で、大気汚染、水質汚濁、自然の破壊、生物種の減少、廃棄物、エネルギーといった人間の社会活動や生活から発生するものが"生活型の環境問題"です。
・今日はその中でも「廃棄物」=「ゴミ」について、考えます。ゴミって 何だろう?
先生から提示された5つの項目についてゴミか、ゴミでないかを考えま
した。ひとつずつ、自分でまず考え、それぞれゴミと考える人・ゴミでないと考える人の、なぜそう思うか?という理由を聞きました。

1.あの「ゴミ箱に入っている新聞紙」はゴミか、ゴミでないか?
ゴミであると思う理由...ゴミ箱に入っているから。
ゴミでないと思う理由...リサイクルできるから。
2.あの「ゴミ箱から拾い出された新聞紙」はゴミか、ゴミでないか?
ゴミであると思う理由...ゴミ箱に入っていたから。なぜ拾ったのかわか
らないから。
ゴミでないと思う理由...使おうと思って拾ったから。リサイクルできる
から。
3.あの「ゴミ捨て場にあった100万円」はゴミか、ゴミでないか?
ゴミであると思う理由...捨ててあるから。捨てたらゴミ
ゴミでないと思う理由...お金だから。使えるから。
4.あの「道路に放置されたネコの死がい」はゴミか、ゴミでないか?
ゴミであると思う理由...死んでいるから。いらないから。
ゴミでないと思う理由...動物だから。生き物だから。意思を持って捨て
ていない。
5.あの「山中で発見された人間の白骨死体」はゴミか、ゴミでないか?
ゴミであると思う理由...動かないから。
ゴミでないと思う理由...人間だから。捨てる人はいない。
中には、わからない...事件か事故かによる。といった、現実的な意見も飛び出しました。

・次に、あなたが自分で辞典を作るとしたら、「ゴミ」をどう説明しますか?
班で話し合い、「ゴミ」の説明について、こんな内容がでてきました。 
ゴミとは...必要としなくなったもの。使い道がなくなったもの。もともと生命がなかったもの。命のないもの。人間に見放された息のない物質。誰が見てもいらないと感じるもの。不必要になって捨てたもの。自分の意思で捨てたもの。
・最後に、ゴミとは何か?を考える視点を教えていただきました。
(ある人にとって)要るか、要らないか。役に立つか、立たないか。
使えるか、使えないか。
(社会全体で)役に立つものか、立たないものか。
(例:リサイクルできるもの)
やっぱり大切なものであること。(例:命、お金)
状態(例:臭いもの、汚いもの)
性質(毒のあるものは捨ててはいけない)
循環(自然界にはゴミはない...土に戻るという考え方)
ゴミを作りだしているのは...人間である。
「ゴミ」と考えて捨てているものが本当にゴミなのか、ゴミを捨てる前やものを買う前など、折にふれ考えるきっかけとなる内容でした。
自分で考え、他の人の意見を聞くことで、いろいろな考え方があることがわかりました。テレビ局の方が取材をしていることもあって、生徒たちも初めは緊張した様子でした。それが、だんだん普段の元気な姿に戻り、マイクを向けられるとはりきって答え、聞いている生徒たちもその回答にどっと笑いがおこるようになりました。

■タイムスケジュール
2008年3月10日(月)天候:晴れ
13:30~三方中学校和室にて開会
市川先生の紹介
13:35~講義・ワークショップ
テーマ「ゴミって何だろう?」
14:40 閉会

福井県若狭町三方中学校