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日時:平成19年9月6日(木)
参加者:31名(設計者19名、地域の方1名、教育委員会3名、その他8名)
今回は、学校計画の視点から岡山県にある先進的な学校建築を視察してきました。
<プログラム>
11:00~12:00
吉備高原小学校(岡山県吉備中央町)
14:00~15:00
倉敷市立玉島北中学校(岡山県倉敷市)
■吉備高原小学校
~光を上手に取り入れたオープンスクール~
特徴:
・福祉の町ということでバリアフリーの構造。
・光を上手に取り入れ、明るい雰囲気にすると共に、周りの豊かな自然が常に視野に入る。
・平屋づくりの木造で、木のぬくもりの温かい雰囲気。
・廊下と教室の仕切りがないオープンスクール。可動式の黒板など、教師によって自由に環境を工夫することができる。また騒音対策として教室の配置を工夫している。
・地域に開かれた学校として、体育館、プール、コンピューター室、図書室、クラブハウス(集会所のような場所)等を開放している。特に体育館の利用が高い。図書室は地元のボランティアの方も管理のお手伝いをしている。
○全体的に明るく、開放的な雰囲気だった。一方、冬は寒くないのかなどの疑問の声も。また、管理が大変との声も聞かれた。地域への開放に関しては、学校施設をうまく活かしながらも、「学校側」と「地域側」が明確に区分されており、管理がしやすく、地域の人も入りやすい構造になっていた。
学校建築の中でもパッシブをうまく取り入れた事例で、設計者の方々はとても興味深く見学していた。
■玉島北中学校
~教科教室型~
特徴:
・外観は「船」をイメージしたインパクトのある建物。
・教科ごとに生徒が教室を移動する、教科教室型の学校。同じ時間に全生徒が移動するため、廊下は広く、随所に教科ごとに展示するスペースがある。
・生徒達の拠点となる「ホームベイ」がある。生徒の荷物などを置く、ロッカーと小さな休憩スペースで成り立っている。
・図書、コンピューター、視聴覚機器等を同じ場所に集めた「メディアセンター」がある。地域へも開放している。
・オーディトリウムは、波状の階段つき広場とステージがあり、発表会やコンサートの時に利用されている。
○教科教室型の学校を初めて見学したが、休憩時間の数分間で全校生徒が移動するのは大変だろうと思った。また明かりが入らず暗い箇所も多くあったがそれはあえて「色んな生徒がいるので明るい場所でだけでなく、そういう場所も必要だろう」というコメントをいただいた。校長先生は、数年前の学校計画・構想段階から携わっており、「教科教室型」に対して熱い思いを持っていらっしゃった。次々に変わっていく先生方にどう理解してもらい、どうやったら上手く利用してもらえるか奮闘されていた。
<全体を通して>
全体的に視察に満足していた設計者が多いようだった。設計者の方が設計後、立てられた後、そこで利用している状況を見たり、利用者の話を聞くことはあまりないようだった。「使う人のことを本当に良く考えながら、設計しないといけない。」という感想をいただいた。そうしないと「作ったはいいが、使われない。管理が大変。」などの問題になりかねない。
また、計画段階の「理想」と、立てられた後の「現実」の差が出ないように注意が必要だと感じた。「現実的な将来までの見通し」が重要になってくる。学校は、毎年、先生も生徒も入れ替わる。その点も配慮しながら、使う人が変化しながらも、気持ちよく有効に使えることを見据えて、計画を進めなければいけない。私達、海士町側も学校建築を見ることによって、これからの学校改修が具体的にイメージができるようになりとても参考になった。
参加アドバイザー)
熊谷昌彦 氏(米子工業高等専門学校)
長野和雄 氏(島根大学)
寺本和雄 氏(建築家)
井ノ上知子 氏(NPO法人まつえ・まちづくり塾)
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